『いい感じの木の棒』
小学生の頃『いい感じの木の棒』
を手に持って外を歩く少年だった
『いい感じの木の棒』には不思議な魅力があった
『いい感じの木の棒』を持っていれば何処までも行けると思ってた
クラスメイトと山や河川敷などに行って
誰が一番『いい感じの木の棒』を探しだせるかで友達と競っていた
長さ。太さ。硬さ。持ちやすさ。光沢感。
『いい感じの木の棒』は誰が見ても
『いい感じの木の棒』であって
『いい感じの木の棒』という共通認識があり
『いい感じの木の棒』には明確な
『いい感じの木の棒』の優劣がある
その時、一番『いい感じの木の棒』を持ってる奴がヒーロー扱いされた
自分もヤスリで磨いたりして
お気に入りの《Myいい感じの木の棒》を持っていた
『いい感じの木の棒』を持って歩くだけで
最強の男になった気分になれた
サムライ魂ですね笑
おそらくこのサムライ魂は女性には理解に苦しむ価値観だと思う
なぜこんなにも『ただの木の棒』が『いい感じの木の棒』に見えたのだろうか?
男性のロマンは非現実的で
女性のロマンは現実的
そんな印象がある
【浪漫】
1 「ロマンス」に同じ。
2 小説。特に、長編小説。
3 感情的、理想的に物事をとらえること。夢や冒険などへの強いあこがれをもつこと。
●武器
●乗り物
●無理難題
●友情
●夢
これらが揃えば男の魂には火がついてしまう
最近観た映画で
『フォードvsフェラーリ』にはそれが詰まっていた
自分にはクリスチャン・ベイルとマット・デイモンは少年のように映った
そんなの無理だ!不可能だ!馬鹿馬鹿しい!
などと他人に言われると魂に火がついて
壁が高ければ高いほど、挑戦したくなってしまう気持ちは痛いほど理解できた
●いつまでたっても男は子供で
●いつまでたっても男は単純で
●いつまでたっても男はバカだ
そんないつまでも夢見るバカな男で自分もありたい
バカは嫌いだけど
バカになれる奴は大好きです!
※いまだに『いい感じの木の棒』が道端に落ちていると一瞬、反応してしまう(もちろん拾わないけど)
それではまたCiao !