徒然なるままに…。

自由に気ままに綴ります

2019年 劇場鑑賞映画ベスト10

今年も本当に素晴らしい映画に出会いました

 

映画制作に関わったすべての人に感謝の気持ちでいっぱいです

 

今年公開の映画は超豊作な1年だったと思います

とくに上位4作品はズバ抜けて完璧でした

もしまだ観てない人がいたら絶対に体感してほしいです

 

時間の都合で劇場で観れなかった作品も沢山あったので、それが残念でなりません

来年はもっと積極的に足を運んびたいと思ってます

 

 

 

それでは今年劇場で観た映画ベスト10です

 

 

 

 

 

 

1位 『ジョーカー』

 

f:id:ken03120:20191218162320j:plain

ストーリー。演出。カメラワーク。迫力。メッセージ。 そしてホアキン・フェニックスの演技。

完璧なまでに完璧な映画でした

良質な映画は開始3分でわかるものですね

劇場を出て『俺はこの感動を味わうために映画を観ているんだ』と心から思え脱帽し全身が空っぽになってしまった

喜劇と悲劇を表現したホアキン・フェニックスに感謝感激でした

キングオブコメディ』からのロバート・デニーロの粋な出演も大興奮でした

過去作品を振り返って楽しめるのも映画の醍醐味だと思います

日本でもヒットしましたね。こういう映画が話題になり沢山の人の目に触れはのは素晴らしいことだと思います

オールタイムベスト級の最高傑作でした

 

 

 

 

 

 

2位 『宮本から君へ』

 

f:id:ken03120:20191218162337j:plain

熱!熱!熱!

こんなストレートで熱量のある映画は今まで観たことがなかった

鑑賞後も何日間も脳内の細胞が宮本イズムに支配されまくり熱を冷ますのが困難でした

実は今年のベスト映画は直前までこの映画にしようと決めていたぐらい好きな映画です

《好きな映画》と《良い映画》の違いで2位にしましたが 『好き』という意味では今年ダントツに大好きな映画でした

池松壮亮さんが次のステージへ這いつくばった瞬間を目撃できました

人間が作った人間の為の人間映画なので人間は全員観たほうがいい映画です

 

 

 

 

 

 

 

 

3位 『グリーンブック』

 

f:id:ken03120:20191218162355j:plain

誰が観ても楽しめる映画です

この映画は差別や社会問題などを辛辣に描いていてるのにハートフルで誰が観ても面白いと感じられるところが凄い作品だと思った

全てのシーンに意味があり無駄が一切ない

上位2作品が濃く強すぎて3位にしましたが

通年ならこの映画がベストだと思えるほど素晴らしい映画でした

自分の1番好きなジャンル映画は『バディ映画』なので凸凹コンビが堪らなく大好きでした

男の友情は涙腺を刺激される

ラストの奥さんのアノ言葉で100点が出ました

 

 

 

 

 

 

4位 『愛がなんだ』

 

f:id:ken03120:20191218162419j:plain

原作を読んでいて、あまり期待せずに観に行ったら度肝を抜かれたのを鮮明に覚えている

角田光代さんのキラーワードをフルに活かしたセリフも秀逸だったが出演している役者の演技とその演出に心が震えた

特に原作ではあまりフィーチャーされていなかった中原に光を当てた物語の展開は大好きでした

『中原。解るぞー!幸せになってくれ!』って感じでどっぷりと浸れました

すべての登場人物に感情移入でき好きでした

今泉力哉監督。素晴らしいかったです

 

 

 

 

 

 

 

 

5位 『タロウのバカ』

 

f:id:ken03120:20191218162440j:plain

かなり暴力的で救いようのない物語なので賛否の分かれる作品だと思いますが

現代の『時計じかけのオレンジ』を観ているようで興奮を覚えました

理性を抑えられない若者が本能で破滅へと疾走する姿はとても見応えがあった

 

批判を恐れ自主規制してしまいがちな今の世の中で

こんな不快でバイオレンスで振り切れた作品を表現した大森立嗣監督の勇気と覚悟に賛辞を贈りたい

YOSHIさん。菅田将暉さん。中野太賀さん。本当に素晴らしいかった。

まだ観てない人は観てほしいです

 

 

 

 

 

 

 

6位 『岬の兄弟』

 

f:id:ken03120:20191218162512j:plain

自分は『表現の自由』に対する考え方はかなり緩い方だと思っている

芸術表現は自由であるべきだ

しかしそんな信念が揺らいだ作品

この映画は表現の限界を超えてしまっているのでは?

表現ってなんなんだろう?

こんなのアリか?

と自問自答してしまうほどの衝撃的な問題作でした

いまだにこの映画が良いのか悪いのかはわかりません

しかしこんな無茶なことを表現してしまう映画バカが大好きです

底辺の底辺の底辺の底辺の底辺の人間を描いた

クソ素晴らしい映画でした

底辺の人間がもがきながら懸命に生きる姿は美しかったです

 

 

 

 

 

 

7位 『運び屋』

 

f:id:ken03120:20191218162613j:plain

クリント・イーストウッドの新作が劇場でリアルタイムで観られるなんて贅沢極まりない

大好きな監督です

余談ですが自分が始めて映画を好きになったのが、小学校の頃に自宅で映画好きの父親の隣に座ってなんとなく一緒に観た『パーフェクトワールド』です

映画が終わった頃には味わった事のない高揚感に襲われて心を奪われてしまった

映画熱に火が付いた瞬間を今でもはっきりと覚えてます

『運び屋』はクリント・イーストウッドが現代の人間たちに贈る怒りと憤りと希望に溢れたメッセージが詰め込まれた素敵な映画でした

長生きして一本でも多くの映画を撮ってほしい

1月公開の新作も楽しみです

 

 

 

 

 

 

8位 『アイリッシュマン』

 

f:id:ken03120:20191218162726j:plain

マーティン・スコセッシ監督

ロバート・デニーロアル・パチーノ。ジョーペシ。ハーヴェイ・カイテル

超豪華な夢のキャスト

始まって10分で『これがスコセッシ映画だ!』と興奮を覚えた

この監督。このキャスティング。そしてギャング映画。

そりゃ面白くなるに決まっている

どっしりと静かなテンポで破滅へ加速していく様は見事としか言いようがなかった

『映画を観たぞ!!!』って感じがしました

古き良きアメリカ映画を体感できた

 

 

 

 

 

 

9位 『凪待ち』

 

f:id:ken03120:20191218162744j:plain

白石和彌監督はダーティな人間模様を撮らせたらピカイチですね

ストーリーもキャスティングも抜群でした

実は主演が香取慎吾さんと知って半信半疑でした

しかしアイドルという壁をぶち壊すほどの《うす汚い》熱演で好感が持てた

(ジャニーズに居たらこの映画への出演はNGだったかもしれませんね)

ダメな人間がとことん落ち磨り減り、堕落しきった後に見える微かな希望の光に感銘を受けた

大好きなテーマの映画でした

 

 

 

 

 

 

10位 『メランコリック』

 

f:id:ken03120:20191218162803j:plain

知名度。認知度。人気度。制作費。宣伝費。

こんなもの無くたって作り手の熱量があれば良い映画は作れるんですね

単純にストーリーが面白かった

主人公が徐々に悪に豹変していく様が秀逸でどっぷり感情移入してしまった

この映画を10位にしましたが正直なところ

この映画より優れた作品は他にもありましたが

なんか応援したくなる映画でもありランキングに入れました

こういう無名な作品が口コミで広がっていくのはワクワクします

こんな映画がヒットする日本映画界であってほしいです

次回作が楽しみです

 

 

 

 

 

今年は映画料金も上がりました

1900円が高いのか安いのかはわかりません

こんな素晴らしい映画がたくさん上映されているのに

日本人の映画離れが加速している現実は悲しいことです

 

また、くだらない映画(個人的な意見です)がヒットしてると聞くと怒りと憤りを感じてしまいます

 

もちろん良い映画の定義は人それぞれですが

評価されるべき作品が正当に評価され、そこに注目とお金が集まり次回作を撮れる好循環であってほしい

 

 

2019年現在、この世の中には沢山の娯楽が溢れている

それが家で手軽に楽しめたり

しかも無料だったりもする現実。

 

映画館へ足を運んぶのは時間とお金がかかり非合理的だと考える人も多いと思う

 

古い考えなのかもしれないけど、『手軽、無料』から得られる感動なんて、たいした感動は生まれないと思う

 

またつまらない映画を観てムカついたりするのも映画の醍醐味だと思う

《失敗や痛み》の少ない便利で合理的な世の中なんてつまらない

 

そんな世の中だからこそ最高の娯楽の一つに『映画館』という選択肢が皆んなの頭の中に定着して欲しい

 

映画制作に関わった全ての人に感謝してます

ありがとうございました!

 

そしてここまで読んでくれた皆さん

ありがとうございました!

 

それではまたCiao!!