2019年 映画ken's 賞
今年劇場で観た映画の独断的な賞です
沢山の素晴らしい表現に出会えてました
『ベスト男優賞』
ホアキン・フェニックス(ジョーカー)
今年はこの映画のこの人!!
もしかしたらこの映画はこの人でなかったら
平凡な映画になっていたかもしれない程の存在感でした
『ダークナイト』のヒースレジャーと比べられてしまう不遇な状況だったと思うが
全く別のアプローチで新たなジョーカーを生み出してしまったのは奇跡的な快挙だと思います
池松壮亮(宮本から君へ)
無様で滑稽で情けないほどストレートな宮本に心を鷲掴みにされました
冷静で引いた演技も秀逸な役者が
こんなパンクスピリット全開な熱量を出せるのかと圧倒された
宮本の生き方が好きで好きで堪らないです
憧れを通り越して同じ男として嫉妬してしまった
『ベスト女優賞』
和田光沙(岬の兄妹)
初めて拝見した女優さんでしたが
『これ演技?そういう人?』と思ったほどの演技表現でした
体を張った熱演とは、この女優さんのことを言うのでしょうね
松岡茉優さんと迷いましたが松岡さんの良さは皆さん周知の事実なので今年はこの女優さんを選びました
『ベスト新人賞』
YOSHI(タロウのバカ)
最初のシーンで『なんなんだ?コイツは?』と前のめりになり驚きました
菅田将暉さんや中野太賀さんと並んでも一切引けを取らない自由奔放な存在感でした
幼さの中にストリートから出てきたようなダーティで擦れたヒリヒリ感が堪らなかったです
今後が楽しみな役者さんです
『ベスト悪役賞』
田中哲司(新聞記事)
この目!この目!この目!
比喩表現ではなく実際に鑑賞中に鳥肌が立ちました
目だけで空気を変え人を威圧してしまうなんて反則技です
『怖い』って色々な種類があるけど
この人は絶対に関わり合いたくないと感じる怖演でした
『ベスト監督賞』
今泉力哉監督(愛がなんだ)
勉強不足で正直この監督さんを知りませんでした
最初の15分で『演出が良い』
30分で『この監督凄いかも』と感じて
エンドロールには大好きになり興奮を抑えられなかった
この感覚は『凶悪』を観たときに初めて白石和彌監督を知ったときと同じ興奮でした
素晴らしい監督さんに出会うと映画界の未来に希望が射してきます
ちなみに今年のベストシーンはこの映画の夜のセブンイレブン前のシーンでした
中原〜!!!!
『勇敢賞』
望月衣塑子(i新聞記者)
日本政府に対して勇敢に立ち向かう姿は勇気をもらえた
この人のリミッターの振り切れた正義感はどこから湧き上がってくるのだろうかと感心してしまった
自分には絶対にマネできない勇気と信念
空気を読まず突き進むところと方向音痴なお茶目なところのギャップは親しみやすく好感が持てた
『ベストフード賞』
チキンナゲット(グリーンブック)
劇場を出てケンタッキーが無性に食べたくなったのを覚えています
車の中から骨を放り投げるシーンは最高でした
食べるという行為だけなのにこのシーンで2人の距離が急接近してしまった
物語を効果的に使えるフードは映画と相性が抜群ですね
このシーンは本当に好きだなぁ
『ベスト助演賞』
黒田大輔(凪待ち)(ブルーアワーにぶっ飛ばす)
この役者さん大好きです
凪待ちでのゲロを吐き続けながらの謝罪は涙が出てきそなほど笑い感激した
ちなみに何かのインタビューで読みましたがこの人はゲロを自由にコントロールして吐けるみたいです笑
『ブルーアワーにぶっ飛ばす』では少ない出演時間でしたが存在感は抜群した
こういう役者さんが陽の目を浴びるのは嬉しいです
『特別作品賞』
メランコリック
有名人不在。制作費。制作日数。公開規模。宣伝費。などなど
不利な条件の中で素晴らしい飛躍だったと思います
こういう映画がヒットするのは本当に嬉しいです
『口コミ』って人間の熱がもっとも伝わると思う
だから一番の宣伝効果を発揮するのかもしれないですね
やはり面白い映画はちゃんとに評価されてほしいです
『功労賞』
クリント・イーストウッド(運び屋)
もはや映画界のレジェンド
89歳でもなお映画を作り続けている
しかもめちゃくちゃ攻めた作品ばかり
昔の作品ももちろん好きですが今の方が好きです
会話から遺言のようなメッセージが詰め込まれており
人生を享受してくれる超絶にカッコイイお爺ちゃん
同じ時代に生まれて新作が観れるなんて感謝の気持ちでいっぱいです
『ナイスガイ賞』
ブラッド・ピット(ワンハリ)
カッコイイ!!!!!
ただただカッコイイ!
腹が立つほどのナイスガイ!
男の色気がスクリーンから溢れて出でいて
ずーーーっと見てられるカッコよさでした!
凄まじい56歳です。
もう一回言っておきます
カッコイイ!!!!!
『ワースト賞』
まく子
原作も読みましたが、この小説を映像化にするのは無理があったのではないかと思った
中身はただ原作の物語をなぞってるだけで作り手の熱量をまったく感じなかった
やはり映像にする意味があったのか疑問です
映画を作るに当たったて、たぶん色々な事が上手くいかなかったんだと思う
そう考えると映画作りって想像を絶する奇跡的な作業なんだと感じました
独断と偏見な賞を綴りましたが
今年も沢山の素晴らしい映画に出会えて幸せでした
いや〜映画って素晴らしいですね
今日はクリスマスですね。
並ぶ行為や人混みが苦手な自分にとってクリスマスは家でのんびりと映画を観る派です
ちなみに1番好きなクリスマス映画は『バッドサンタ』です
それではまた!チャオ!