徒然なるままに…。

自由に気ままに綴ります

『チャレンジ・ザ・英検(後編)』

自分は昔から地道にコツコツと継続する行為が苦手です

その日の気分に心が左右されてしまい

計画的に着実に物事をこなしていく事ができない

ウサギとカメの物語でいうと完全にウサギ派です

 

そんな堕落的の性格な自分が

英検のテストに向けて毎日少しずつ勉強すると決め

半年間それを継続できたのは

生まれて初めての経験でした

 

やる気がある日もあったり

面倒くさい日もあったり

読書や映画やスマホの誘惑に

負けてしまう日もあったりして

自分の意志というやつは

こんなにも弱いものなのかと

自分の心境の変化を

感じられるのも興味深くあった

 

そんなことを感じながら

毎日コツコツと試験へ向けて英語の勉強を続けた

 

 

☆☆  ☆☆  ☆☆  ☆☆  ☆☆

 

 

テストの前日の夜

ドキドキともワクワクとも

ソワソワともどこか違う

ゾビゾビした気分になった

 

生まれて初めてのゾビゾビだったので

こんなゾビゾビを感じられるのも新鮮で

テスト前の学生さんって

こんなゾビった気分なのかなと想像しながら

明日の試験に備えることにした

 

試験当日の持ち物の詳細を見たら

受験票。鉛筆。消しゴムと書いてあった

なんと家に消しゴムがないことに気付く…

探しても探してもない消しゴムがない

それだけ今までの自分の人生と消しゴムには

大きな隔たりがあったということだ

 

すぐにコンビニに行って憧れの消しゴムとの

感動の再会を果たした

おぉ〜懐かしい♪

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映画だとここで素敵なピアノの旋律が流れる感動のシーンですね♪

この匂い、この手触り、このデザイン

昔から変わっていないんだと感激して

ほっぺたにスリスリしたりして懐かしんだ

 

消しゴムというアイテムを手にして

淡い記憶が甦るテストの前日でした

 

 

☆☆  ☆☆  ☆☆  ☆☆  ☆☆

 

 

そしていよいよテスト当日

半年間やってきた努力を引っさげて

心高鳴りテスト会場へ向かう

 

当日は腹をくくり問題が解けなくても

これが今の自分の実力だと開き直って

楽しみな気持ちで会場へ向かうことができた

 

試験会場は休日の大学の教室で行われる事になっていた

普段、大学の中に入ることもないので楽しみだった

 

到着。そして入場。

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ここでまた一つ自分の無知が露わになった

試験会場入り口には小学生とそのお母さんで

溢れていて想像していた感じと違い

あれ?会場間違えたのか?

と一瞬、思考停止してしまった

 

しかし自分が試験を受けた時間帯は

英検4と5級のスケジュールだったので

よく考えてみたら、おかしいのは小学生の集団ではなく

その中で1人突き抜ける巨大な自分自身だと認識した

 

親子たちの集団の列に並んでいるとき

かなり場違いな感じがして居心地が悪かったので

『子供の付き添いで来ました』的な

保護者っす!感を醸し出して

ナチュラルで違和感のない会場入りをすることに成功した

 

 

☆☆  ☆☆  ☆☆  ☆☆  ☆☆  ☆☆

 

 

時間が少しあったので大学内を散策

なんか大学って華やかなイメージがあったけど

休日ということもあり、とても閑散としていた

それでも散策は楽しく非日常を堪能

未知の世界を体感するのはやっぱり面白くもあった

 

散策を堪能しすぎて集合時間ギリギリに

試験を受ける教室に着いてしまった

扉を開けると、もうすでに30人程の小学生が

小さな教室の中で静かに座っていた

入り口が教室の前方にあったので

小学生全員の視線を浴びる

まるで異物を見るかのような視線に感じた

この時、黒船で日本に来航した時の

ペリーさんの気持ちがなんとなく分かるような気がした

 

すると試験官さんに

『少し遅いですよ。子供たちは皆んな時間通り来てますよ』

と言われ薄っすらと教室内に笑みが溢れ

なんだかその感じも悪くないなと

心地良さすら感じてしまった

 

席に着いて鉛筆と消しゴムと受験票を机に出す

試験官の説明が始まりテスト用紙が配られる

教室内にピリっとした緊張感が走る

 

そしていよいよテスト開始

紙をめくる音と鉛筆の音が教室に響いて

あ〜テストってこんな感じだったなと

学生の頃の記憶が耳からフラッシュバックした

 

問題に目を通す。そして一問ずつ解いていく

できる!できる!できる!

まるで天才少年になったかのように

出てくる問題の答えがスラスラと解ける

毎日コツコツと努力を積み重ねれば

なんだって出来るものなんだと

テスト中に身をもって実感した

 

そしてテスト終了。

たった1時間程の試験でしたが

テストが終わった瞬間、ヘトヘトに疲れてしまった

緊張感から解放され達成感に満ち溢れ

この疲れも素敵なものだと感じ気分が高鳴った

 

やれる事はやり切った!満足して試験を終えた

教室を出て廊下を歩いてる途中に

小学3年生くらいの小太りな少年に声を掛けられた

『あの〜ママとはぐれてしまったので携帯電話を貸してくれませんか?』

少年からは勇気を振り絞って自分に話しかけているのがヒシヒシと伝わってきた

そしてママとはぐれ不安で泣きそうな表情と声でもあった

『いいですよ。番号はわかりますか?』

普段、子供と会話をすることが無いので

敬語で対応し携帯電話を少年に渡した

電話が繋がりママがここまで来ることになった

少年と自分は一緒にママを待った

無言でママを待った

ママが来るであろう方向を2人で見つめながら

ただただママを待った

そこに気まずさはなく

《待つ》という同じ目的を共有して無言でママを待った

 

ママは息を切らして走ってやってきた

ママが来るであろう方向から慌ててやってきた

どうやら少年がママとの待ち合わせ場所を

忘れてしまっていたみたいだった

少年とママの感動の再会に心の中で拍手をした

ママに抱擁され少年の安堵した表情を見て

涙腺が緩んでしまった

涙が出てきてしまう前に

『よかったですね』の一言だけ残して

そそくさと帰った

とても素敵な気分で大学を後にした

そうして自分にとって大イベントのテストが終わった

 

 

☆☆  ☆☆  ☆☆  ☆☆  ☆☆  ☆☆

 

 

そして先日、英検のテストの結果が出ました

その結果は………

 

 

 

 

✳︎✳︎✳︎合格でした✳︎✳︎✳︎
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大袈裟かもしれませんが

ドロップアウトな人生を歩んできた自分には

初めて社会から認められた感じがした

 

やる気になればいつからでも

なんだって出来るものだと

柄でもないポジティブなことを本気で思った

 

 

そして現在は…

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1月の英検4級へ向けて勉強をしています

急にレベルが上がって苦戦してますが

毎日この英単語本をOpenして学んでいます

※ちなみにレストラン(restaurant)のスペルが

どう読んでもレストランではないぞ!と

どうしても納得がいかずに苦戦したりしています

 

英検4級合格への道のりは長いですが

新たなチャレンジに向けて進んでいます

知らないを知れたり、出来ないが出来たり

なにかにチャレンジするのは

とても素晴らしいものですね☆

皆さん拝読ありがとうございました。

 

 

 

【後記】

ここで皆さんに問題です。

英検5級の問題集に載っていたのですが

皆さん、この問題の答えがわかりますか?

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レッツ!シンキングタイム!

 

 

正解は②ですよね。

ですが、もし自分がこの問題を採点する先生だったとしたら

アメリカンジョーク的な答えの①を選んだ人に

花マルをあげたいと思いました💮

 

それではまたCiao!