『草津旅行記(前編)』
生きていると幸も不幸も
諸行無常に巻き起こるものだ
良い流れだったり悪い流れだったり
人生は波のように幸不幸のバイオリズムが流れている
自分は良い流れを感じた時は
積極的にアクションを起こす
その逆に悪い流れを感じた時は
一旦現状から離れどこか遠くへ行くようにしている
そうするのが何となく善いような気がしている
ここ最近はずっとバイオリズムが下がっていて
現状から離れてのんびりとしたい…
と思ってなんとなく生活を送っていた
そんなわけで週末に
東京から車で約3時間30分のドライブ
いつも生活をしている場所から
新天地へと向かう道中は心が躍る
高速道路に乗ってETCのゲートが開いた瞬間から
《自由》という無敵のアイテムを手にした気分になる
無敵を手にしてアクセルを踏み込むと
どんよりとした現実が薄れていきエネルギーが加速する
車を走らせている時に、この間に観た
『ドライブ・マイ・カー』という映画の
高速道路をひたすら走るシーンを思い出した
無言でとにかく車を走らせる
あのシーンが今の自分と少し重なって
映画の登場人物ような気分で車を走らせた
都会から離れるにつれ建物の高さが
どんどん低くなっていき景色が一望でき
山や畑なども顔を出して自然が視界に広がる
そんな長閑な風景を観て走っていると
なぜだか涙腺が緩んでくる
やはり少し疲れているんだと再認識する
そして草津に到着。
ドアを開けると
まず硫黄の匂いが鼻を突く
その匂いが温泉地へ来たことを知らせてくれる
希望しかない心地良い空気に気分が上がる
さっそく草津の街を散策
初めての土地を散歩するのは楽しい
目に映るものすべてが新鮮で輝いて見える
ザ温泉街という街並みで心が弾む
ちょうど昼に着いたので腹ごしらえ
お目当てのお店へGO
普段は行列ができるような店らしいですが
すんなりと入店できた
好機のバイオリズムが上がっているのだろうか
草津といえば、蕎麦。
とてつもなく美味しかったです
蕎麦がイキイキとして、漬け汁も美味♪
サイドメニューに鴨の肉を注文
わさびとポン酢でサッパリ
《美味しい食べ物》って
一瞬で幸せの世界へと誘ってくれますね🎶
この日は雨も降っていたので人は少ない様子
人混みが嫌いな自分にとっては好都合なことだ
そして草津のメインプレイスへ
硫黄の匂いの発匂地
とにかく硫黄が濃くて少し呼吸が苦しいくらいの匂いだった
『湯畑』
長年の歴史を感じる光景
生で見ると凄いインパクトがあった
観光客は皆ここで写真撮影をしている
しかし自分は精神年齢が中学生で止まっているので
そんな視覚的なインパクトよりも
『ここで屁をしてもバレないだろうな』と
幼稚でくだらない事を思ってしまった
『もしかしたら、すでに皆ここで屁をこいてるのかも』とも思ってしまった
『あのカップルもあのファミリーも皆ここへ屁をこきに来てるんだ』
『ここは合法的な屁こきスポットだ』
と心の中で思って楽しんでしまった
そんな事を湯畑で思っている低脳な自分に
『自分は一生、大人になれないだろう』と確信をした
そんな気持ちで観光をしました
歩き疲れたので近くの喫茶店へ
旅先での珈琲タイムって大好きなんですよね
ホッと一息ついて静かに幸せを噛み締めることができるので
旅先では絶対に喫茶店へは寄ります
珈琲の種類が3種類以上あるお店の珈琲は
美味しいという持論を持っています
ここは8種類ほどの珈琲がありました
マンデリンを注文
美味しいかった〜
美味しい珈琲を淹れる人は尊敬できます
BGMの音量が小さめのお店の珈琲は美味しいという持論も持っています
このお店はJAZZが流れており選曲と音量は絶妙にGOODでした♪
喫茶店の窓から観光客の楽しんでいる姿を見るのは楽しい
皆んな色々な想いでここに来ているんでしょうね
外へ出て歩いていたら
ある看板が目に入ったので行ってみることにした
『高村光太郎碑』
『松尾芭蕉碑』
両者ともに草津を作品にした詩や俳句があるみたいです
文字が薄れていて読めませんでしたが
おそらく、それっぽい事が書いてある雰囲気だったので
それっぽい顔をして、それっぽく立ち尽くして
それっぽく立ち去りました
我ながら、なかなか上手にそれっぽさを出せたのではないかと思います
狛犬にマスク。
これは今の時世を表してますね
これが良いのか悪いのかはわかりませんが
一体どんな俳句を読むのでしょうかね
『湯もみショー』へ
テレビでは見たことあったけど生では初めてでした
《湯を揉む》って素敵な表現だなと思う
この言葉を初めに使った人のセンスは凄いと思います
懐かしの漫画も展示されていた
様々な著名人も草津で英気を養っていたんでしょうかね
そして湯もみショーのスタート
音楽に合わせて湯をもみ唄を歌う女性たち
風情があり素敵な光景
でしたが…
このショーにはベテランの元気な司会者が
マイクを持って過度なエンタメ感を出していた
やけに、こなれた軽快な進行っぷりや
お決まりの草津ギャグや
常套的な観光客いじりなどをしていて
正直、あの元気なベテラン司会者はいらないと思ってしまった…
自らに酔った元気なマイクパフォーマンスに
風情がないなと思ってしまったのだ
でも湯もみショーは良かった
しかしベテラン司会者のパフォーマンスは続きそれを邪魔する
お決まりの笑いを取った後の司会者の満足そうな表情にもイラっとした
ここで働く女性たちはあの定型文のような語りや
ベテラン司会者のドヤ感を
毎日毎日、何回も何千回も見ていて
一体どんな心境で湯もみをしているんだろうと
そっちの方に興味と意識がいってしまった
ちなみに湯もみをする皆さんは
無表情で死んだように湯もみに集中してるように映った
その光景になんだか共感と愛おしさを感じてしまった
どんな仕事も大変ですね…
そして、いよいよ旅館へチェックイン!
ですが今回はここまで。
明日、この続きを更新する予定です
それではまたCiao!