徒然なるままに…。

自由に気ままに綴ります

2020年本屋大賞『希望と予想』

いよいよ明日、本屋大賞の発表ですね

 

今年は本屋大賞ノミネート作品

10作品を全て読むことができました

 

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本棚にある未読の読みたい本を

我慢するのは辛かったけど

本屋大賞という機会で

普段読まない作家さんの作品やジャンルが

読めて読書の幅が少し広がりました

 

 

ノミネート作品を全て読んでみて

正直な感想ですが

作家さんのフルスイングな世界観を

表現する小説が好きな自分にとっては

若干インパクトが弱く

文章表現的にも少しレベルが低い印象でした

 

 

『書店員さんがいちばん売りたい本』

というテーマの書店員さんが本屋大賞

 

書店員さんがオススメする小説に

若干の疑問を感じてしまった

(もちろん好みは人それぞれだし、書店員さんが本が好きである必要はない事は百も承知です)

 

 

もっと選ばれてもいい作家さんの小説があったのでは?

と率直に思ってしまい

もしかしたらこの賞は大人の事情がある出来レースなのかな?

などと出版業界の商業的な目論見みたいなものを感じた

(信憑性のない個人的な想像です)

 

それくらい疑問の残るノミネートだったなと

全作品読んでみて思った

 

 

でも読書のコアな層からライトな層までの

平均をとったら、こんな感じになるんでしょうね

多数決の賞レースというのは

民主主義の悪いところが出てしまうのは

仕方がない事だとも思います

 

 

 

《本当に良いものが評価されてほしいです…》

 

 

 

 

 

 

さぁそれでは独断と偏見で選んだ

本屋大賞の個人的ベスト10です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一位

『夏物語』

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ダントツで1番好きでした

テーマに思想に物語に思慮深い小説でした

逆に今年の本屋大賞

このラインナップに入ってる事が

異質で違和感がある程の傑作!

(かなりのフルスイングな小説なので多分、大賞には選ばれないと思います)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二位

『店長がバカすぎて』

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ユーモアのセンス。ストーリー展開。

最終から最後まで面白く読めた

書店員さんの心の声が好きでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三位

『ライオンのおやつ』

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死をテーマにした小説なのに

温かい気持ちになれた

死って決して怖いものではないですね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四位

『流浪の月』

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初読の作家さんで読者を引き込む

テーマや文章表現が秀逸でした

読後に装丁を見るとGOODです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五位

『熱源』

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アイヌ民族の文化や歴史を知れた

歴史小説も悪くないなと思えた

直木賞受賞作品って感じでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六位

『ムゲンのi』

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ストーリーや文章がしっかりしていて

よくできたファンタジーミステリーでした

読後、タイトルの意味に納得!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

七位

『線は、僕をを描く』

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清廉潔白で純粋無垢な主人公。

格言的な言葉が印象的でした

馴染みのない水墨画の世界に入って浸れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八位

ノースライト

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THE小説。という感じでした

心温まるミステリー。

誰が読んでも楽しめると思います

 

 

 

 

 

 

 

 

 

九位

『medium』

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う〜ん。肌に合わなかったです

純文学が好きな人にとっては物足りないです

でもライトノベルが好きな人にはおすすめです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十位

『むかしむかしあるところに、死体がありました。』

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ごめんなさい。残念ながら酷かったです

とにかく読みづらく、何度も挫折しそうになった

ダントツの最下位でした

 

 

 

 

 

 

本屋大賞 予想】

 

ここらかは個人的な感想は無視して

例年の傾向と対策をふまえて

書店員さんになったつもりで

本屋大賞を予想します

 

 

 

 

 

 

 

 

①ライオンのおやつ

②線は、僕を描く

③店長がバカすぎて

④medium

⑤ムゲンのi

⑥むかしむかしあるところに死体がありました

⑦流浪の月

⑧熱源

⑨夏物語

ノースライト

 

 

過去の本屋大賞の傾向と対策から

上位3作品が有力候補なのではと思います

 

 

 

全10作品を読んでみて

現在の小説の流行のようなものを感じとれた

 

●読みやすい

●展開が早い

●正義と悪がはっきりしている

●どんでん返しのラスト

 

これらの要素のある小説が

読まれやすいのかなと思えた

 

そういう小説も悪くはないけど

行間を読んだり情緖や奥ゆかしさを感じられないので

過度に読者に寄り添った作品は

あまり好みではないです

 

 

 

個人的な意見ですが、どんな芸術でも

《作り手が商業的に受け手に歩み寄ってしまったら芸術表現は終わりだと思います》

 

 

 

 

 

さぁ今年の本屋大賞はどうなるでしょうか?

発表が楽しみです

 

ではまたCiao!